学校の花壇に今年も柏葉紫陽花が咲きました。

この紫陽花は、本校の職員であった方の庭にあったのをひと枝もらって植えたもので、はじめは頼りなくほっそりしていた枝も年々たくましくなり、毎年きれいな花を咲かせてくれます。

その方は本校で2年余り勤められていたのですが、ある日「明日病院へ行ってくるね」と言ったきり即入院となり、余命を告げられ10ヶ月後に永眠しました。

「私が生きていた証を明徳高校に残してくれてありがとう。一緒に働けてよかった。」

亡くなる数日前、花壇に紫陽花を植えたことを知ったとき、声を震わせてそう言ったそうです。

 

岩岡さん、私たちはこの紫陽花を見るたびにあなたを思い出します。

そして、生きていること、人との出会いを大切にしなければならないと、あなたが天国から言ってくれているような気がしてなりません。